



篠田 優
Theōria| Voice(s)
Yu Shinoda
Theōria| Voice(s)
Theōria| Voice(s)
篠田優
篠田優は日本で活動している写真家です。太平洋戦争時代に建設された軍事施設の遺構や、取り壊しをひかえた公共建築などを主な被写体として、大判フィルムカメラや4K動画による精緻な描写によって、記録性と表現性を兼ね備えた写真・映像作品を制作しています。2013年の塩竈フォトフェスティバル写真賞大賞受賞以降展示活動を精力的に行い、近年は書籍や音楽作品へのアートワーク提供も手がけ、活動の幅を拡げています。
今回、喫水線より刊行する『Theōria│Voice(s)』は、篠田がこれまで手がけてきた写真作品に加え参加した展覧会の記録写真を含む50点の写真、会場図面、作家による文章、映像を含めた近年の活動記録を再構築した作品集です。
篠田はこれまで、作品制作と並行して、作品が介在する空間そのものの記録やテキストの執筆を継続的に行ってきました。場所に介入するのではなく、あくまでサイレントに空間を捉える篠田の作家性は、撮影という行為の主体性だけでなく、展示や書籍における編集の手つきや執筆するテキストにも現れています。
本作は、イメージを丹念に再現し連ねるスタンダードな写真集ではなく、これまでの活動を編みなおし、使われ、失われ、転用される空間、残された時間や記憶に向きあう作家自身の実践のアーカイブです。イメージと場所の関係を組み替えながら、その反転を実装することで、書籍は作家にとっての理論をうつすための手段として機能します。 特製のスリーブに、作品図版、作家本人のテキスト、展覧会情報を含む記録に加え、映像作品『Fragments of the place 2017-2019』『Recordare』を再編集し収録したBlu-rayディスクが収められています。
文:篠田優
編集/和文校閲:稲垣晴夏
翻訳/英文校閲:髙島友希乃
装丁:岡田和奈佳
印刷・製本:
Book1│日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社
Book2│日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社、株式会社グラフィック
函/ディスクスリーブ設計・製造│
株式会社パックス・エム
協力:長野県立美術館(旧長野県信濃美術館)
発行:喫水線
定価:6,000円(税込)
発行部数:400部
発行日:2026年9月23日
仕様:糸かがり綴じ、無線綴じ、函入り、約146ページ、約220*150mm
ISBN 978-4-9912632-5-5 C0070
プロフィール:
篠田優 [しのだ・ゆう]
1986年長野県生まれ、現在神奈川県在住。2021年明治大学大学院理工学研究科建築・都市学専攻 博士前期課程修了。 主な受賞歴に2013年塩竈フォトフェスティバル写真賞大賞がある。